絶版になった旧青山町の「あおやま風土記」を紹介します

古い歴史を伝える老川・若宮神社

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古い歴史を伝える老川・若宮神社

平成5年1月号

 新しい年、お正月は初詣からと、青山町の各神社は、朝早くから賑わいをみせます。

 老川の若宮神社は、老川中央の城山という高台に鎮座し、県道から急な参道を上りきると、境内の右側に大きな由緒碑が建っています。

画像の説明

 「当若宮神社は永禄以前より老川区の産土神として鎮斉し」に始まる社歴が刻まれています。

 この神社には、創建当時の「永禄7年(1564)」の棟札が保有されているといわれます。

 永禄年間といえば、NHK大河ドラマ「信長」の時代で、信長が桶狭間の戦いで今川義元を破って、京都に上ったころであり、古い社歴を物語っています。

 本殿は、安土桃山時代の極彩色の華麗な姿を再現したものです。
保存されている永禄7年と天正18年、慶長10年の3枚の棟札には、種生神社に合祀されていたころ、この神社の前身であった山立の若宮明神の棟札とともに、昭和20年に「国の重要美術品」として指定されていました。昭和25年に「文化財保護法」が制定され、新たに「国宝と重要美術品」に分かれて指定されることになり、「国の重要美術品」は指定も取り消しもないまま現在に至っています。現在「町の文化財」に指定されています。

 また、創建当時から宮寺として「全福寺」があったといわれ、現在は神社の東側に、美しい庭園となって保存されています。
境内からの眺望は素晴らしく、一度は詣でてみたい神社です。




平成5年目次
149.古い歴史を伝える老川・若宮神社 平成5年1月号
150.上津山・宝珠院 平成5年2月号
151.山の神さん 平成5年3月号
152.神と仏と古墳が共存するお稲荷さんの丘 平成5年4月号
153.再納の由緒を伝える極楽寺の鰐口(わにぐち) 平成5年5月号
154.比々岐の森 平成5年6月号
155.堀抜氏頌功(しょうこう)碑 平成5年7月号
156.初瀬街道の難所 八町坂改修紀功碑 平成5年8月号
157.田舎暮しの拠点・守口憩の郷 平成5年9月号
158.朝日山 喜福寺 平成5年10月号
159.野田のお不動さん 平成5年11月号
160.郷士・福森氏宅址(たくし) 福森氏城跡 平成5年12月号

目次平成6年

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