絶版になった旧青山町の「あおやま風土記」を紹介します

青山の語源になった阿保山の昔話

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青山の語源になった阿保山の昔話

昭和60年8月号

 あおやまとは、2000年ものむかしから人が住みついていた、歴史の古い土地で、文字にすると「阿保山」と書かれていた。

 アオというのは、尊い・・・とか、幼い…ことを表現する古語だと、郷土史家は解釈している。

画像の説明

 三輪山麓に古代大和王朝が確立された頃、この地を治めるため一人の皇子が派遣されてきた。皇子は名を息速別命(いけはやわけのみこと)といったが、まだ幼い子どもだった。

 後年、この皇子のことを「阿保親王」と尊称し、その子孫も代々「阿保」を姓とし、有力な地方豪族になった、というのがその名の由来である。

 息速別命を氏神とする「大村神社」のオオ村にも、アオ村なまりが感じられる。さて、今では30年前の話になる青山町の誕生話をふりかえってみよう。
 
 この町名については、当事の町民から公募し、その候補名を町村合併委員が投票によってしぼる、という方式がとられた。

 投票の結果は、伊賀町17、伊南町20、名賀町7、青山町20、美山町1となり決戦投票では、青山町34、伊南町31とわずか3票の差で「青山町」と決定された。

 阿保山が青山になり、その青山から青山町ができたわけである。




昭和60年目次
53.五智如来と勝地の里ー北山辺りー 昭和60年1月号
54.南朝の要害・・・高尾の城跡 昭和60年2月号
55.椎の古木 昭和60年3月号
56.江戸時代の上野街道 かんじょう坂 昭和60年4月号
57.岡田の括り地蔵への参詣 世直し捕縛(しばられ)地蔵尊 昭和60年5月号
58.いまも生きる石の燈籠 平穏と安全を希求して 昭和60年6月号
59.県指定天然記念物クマガイソウ群落 昭和60年7月号
60.青山の語源になった阿保山の昔話 昭和60年8月号
61.生活に密着した青山の竹林 昭和60年9月号
62.古刹 上津山宝珠院 昭和60年10月号
63.福丸こっこ 昭和60年11月号
64.阿保地名考 昭和60年12月号

目次昭和61年

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