絶版になった旧青山町の「あおやま風土記」を紹介します

老川の地に創建された伊賀東照宮

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老川の地に創建された伊賀東照宮

昭和57年4月号

 春は4月、日本三体如来として知られる老川極楽寺近くの桜並木が、美しい桜吹雪にけむる17日、伊賀東照宮の例大祭が盛大に行われる。

三月例祭日の伊賀東照宮

 東照宮とは、東照大権現という神号をもつ徳川家康公を祀る神社で、陽明門や眠り猫で有名な日光東照宮を本家本元として徳川家ゆかりの名古屋(尾張藩)和歌山(紀伊藩)水戸(水戸藩)など全国各地で祀られ崇拝されてきた。

 伊賀東照宮でも、東照大権現(とうしょうだいごんげん)主神として、天照大神(あまてらすおおみかみ伊勢神宮の神)と産土大神(うぶすなのおおかみ・生まれた土地を守る神)の三大神を祀るお宮で、昭和52年に、老川如来の裏山(老川から福川へ抜ける県道沿い)に創建さ            三月例祭日の伊賀東照宮
れた、歴史的にはごく新しい神社である。

 ここ老川の地に、東照宮が創建せられたいわれを聞くと、老川出身で、当事名古屋に住んでいた坂野なつへという人が、ある夜「お前は青山町の老川へ帰って東照宮をまつれ」という神託をうけたので、我がふるさと近くのこの地を神の社(やしろ)と定め、奉賛会の協力を得て附近の山域を造成したうえ社殿を建築したものである。

 この神は、不治の病といわれる癌の治療にあっ区別の御利益があるとかで、信者も多く、老川如来とともに、青山町の新名所として脚光を浴びている。




昭和57年目次
19.元旦の初歩きコース尼ケ岳登山 昭和57年1月号
20.商売繁盛と福徳の神青山恵比寿 昭和57年2月号
21.近代的な装いを見せる矢持橋界隈 昭和57年3月号
22.老川の地に創建された伊賀東照宮 昭和57年4月号
23.水車の水も引いた宮の淵井堰 昭和57年6月号
24.力強く生きることを教える羽根不動院 昭和57年7月号
25.下川原の恩人前川の祐年(ゆうねん)さん 昭和57年9月号
26.流されたご神体高尾の神明宮 昭和57年10月号
27.昔ながらの神事を続ける阿保東部大当講 昭和57年11月号
28.伊賀と伊勢を結ぶ『しおないの道』 昭和57年12月号

目次昭和58年

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